バス減便・運賃上昇の時代に ── 自動運転バスとライドシェアで「交通空白地帯」をどう埋めるか
- •バス路線の減便と運賃上昇が進む中、竹中委員は自動運転バスの若林区南部への拡大とライドシェアの活用可能性を質問。仙台市はマッチング率90%を下回る時間帯にすでに「日本版ライドシェア」を導入済みであることを明らかにしました。
竹中の質問
若林区、特に南部地域の交通事情について住民から話を伺う中で、何とか自動運転バスを若林区内で走らせたいと考えていると述べました。令和7年度の取組は東部までは実現したものの北エリアにとどまり、期待していた南エリアでの実施には至らなかったとし、引き続き実現への期待を寄せました。
バスの路線が減らされ、本数も減らされ、その一方で運賃は上がっていくという厳しい時代の中、唯一これを改善できる可能性があるのが、自動運転バスやデマンドカーの量産による低コスト化であり、実現すれば本数を増やすことまで見込めるのではないかと考えを述べました。その上で、これまで使われてきたティアフォー社製車両(中国製、EV)と、新たに導入された日野自動車「ポンチョ」(ディーゼル)とで技術的にどこが違うのかを質問しました。
AIの普及により今後電力需要が世界的に急増すると言われる中、将来的にEVバスや自動運転バスを本市が抱えていくことを踏まえ、今泉工場の建て替えに合わせて同工場の発電能力をバスの稼働に充てるよう調整していく考えがあるかを尋ねました。あわせて、交通局・都市整備局・まちづくり政策局だけでなく、環境局も交えてゼロエミッションの観点から取り組んでほしいと要望しました。
技術の発展や低コスト化の見通しがまだ不透明な中、ライドシェアをどこまで生かせるかについても質問しました。タクシーの配車アプリを通じて一般ドライバーが運行に加わった場合、売上げの一部がタクシー会社やアプリ会社に配分される仕組みが考えられているかについても尋ねました。
市の答弁
プロジェクト推進課長
ティアフォー社製の車両はEVであり、日野自動車のポンチョはディーゼルという違いがある。EVは発進や走行中が滑らかに感じられる一方、青葉山のような勾配が厳しい場所ではずり下がりが起きる事象が確認されている。ディーゼルは乗っていて違和感が少なく通常の乗車感覚に近いが、EVが持つ利点では劣ると説明しました。
政策企画部長
今泉工場は今後、基本設計を経て実施設計のフェーズに進む見通しである。現在、荒井駅発着で名取市方面まで運行する「せんだい海手線ループバス」の運行切り替えについて観光戦略課などから相談を受けており、今泉工場の立地は給電拠点として適している可能性があるとしました。環境局・文化観光局と相談しながら対応を検討していくが、現時点では未対応の状況であると述べました。
都市整備局参事兼交通政策課長
公共ライドシェアは、タクシー事業者ではなく地域の住民やNPO等が主体となって、バスやタクシーが運行を担えない交通空白地帯で運行する仕組みであり、郊外部への導入を想定している。運転できる人同士が融通し合う形が、現時点では最も現実的だとの考えを示しました。また、タクシーの配車アプリを通じた「日本版ライドシェア」は、タクシー事業者が一般ドライバーを雇用して運行するもので、マッチング率が90%を下回る時間帯について国土交通大臣等の指定を受けて実施する仕組みであり、仙台市では既に導入されていると答えました。
総合交通政策部長
タクシー事業者を公共ライドシェアの枠組みにどのように組み込んでいくかについて、整備や配車方法を含め、今後協議しながら検討していく考えを示しました。
この記事は、仙台市議会の議事録をもとに要点をまとめたものです。実際の発言全文は議会ウォッチでご確認ください。
一次情報:2025-12-18 未来の都市交通調査特別委員会
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