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議会ウォッチ 2025-09-24

ウイッグ助成316件・604万円の先へ ── 抗がん剤の脱毛を防ぐ「頭皮冷却キャップ」に仙台市の助成を求める

#福祉#医療
3行でわかる要点
  • 抗がん剤治療による脱毛を防ぐ「頭皮冷却キャップ」は保険適用外で最低10万円以上かかります。ウイッグ助成の実績を踏まえ、渋谷区や大田区に続く助成の検討を市に求めました。

竹中の質問

がん患者のアピアランスケア(外見支援)について伺いました。以前は医療現場で軽視されがちだった外見の副作用ですが、患者を対象にした2013年の調査では、外見に表れる症状の苦痛度が吐き気や手足のしびれなどの本来の副作用症状よりも高いという結果が出ており、特に女性・乳がんの苦痛度ワースト20のうち6割が脱毛など外見症状であることを紹介しました。

まず、本市アピアランスケア助成事業(医療用ウイッグの購入費用助成)について、決算年度の助成件数と決算額を確認しました。

その上で、2019年に医療機器として承認された頭皮冷却装置を取り上げました。これは抗がん剤の点滴中に頭皮冷却キャップを用いて頭皮の血流を低下させ、毛根へのダメージを減らして脱毛を予防する方法で、本市では東北大学病院や仙台医療センターなどで施術されているとのことです。相談を受けた方のお嬢様は、通常であれば1〜2年かかる再発毛が数週間程度で済んだと喜んでいた一方、保険適用外の自由診療のため最低でも10万円以上かかることが経済的な負担になっていると紹介しました。東北大学病院ではウイッグ購入の代わりにこの施術を選ぶ希望者が予想以上に多く、ほぼ毎日フル稼働しているとのことです。

既に頭皮冷却キャップを助成対象に含めている自治体として渋谷区や大田区を挙げ、本市もいち早く助成対象に加えてはどうかと提案しました。

市の答弁

保健衛生部参事兼健康政策課長

アピアランス支援事業は、がんに罹患した方の就労や社会参加などを支援し、療養生活の質の向上を図ることを目的として、治療に伴う外見の変化に対応するため、令和6年度までは医療用ウイッグの購入費用に対して、本年度からはさらに乳房補整具の購入も対象に加え、費用の一部を補助している。令和6年度における医療用ウイッグの購入費用助成件数は316件、決算額は604万5000円となっている。

アピアランスケアは、医学的、整容的、心理社会的支援を用いて、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケアと定義されている。がん医療の進歩により治療を継続しながら社会生活を送るがん患者が増加している中、治療に伴う頭髪の脱毛や手術創といった外見の変化に対するサポートがより重要になっているものと認識しており、平成30年度から医療用ウイッグの購入費用に対する補助を実施し、本年度からは乳房補整具への補助も開始したところである。

頭皮冷却療法は、がん患者が化学療法中に頭部を冷却することで頭皮周辺の血管を収縮させ、毛根へのダメージの減少により脱毛抑制が期待できる方法とされている。現在、保険外診療として実施されており、患者には一定の費用負担が生じているものと認識している。一部の自治体において、治療に必要となる頭皮冷却用キャップの購入費用などに対する補助制度があることは承知しており、まずは各自治体での支援の状況などについて調査を進めてまいりたい。

この記事は、仙台市議会の議事録をもとに要点をまとめたものです。実際の発言全文は議会ウォッチでご確認ください。

一次情報:2025-09-24 令和6年度 決算等審査特別委員会(第1分科会)

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