- •◯竹中栄雄委員 それでは、精神障害者保健福祉手帳と障害年金の申請について伺ってまいりたいと思います。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 それでは、精神障害者保健福祉手帳と障害年金の申請について伺ってまいりたいと思います。
まず、決算年度における本市の精神障害者保健福祉手帳の所持者数、更新件数をお示しください。
◯障害福祉部参事兼精神保健福祉総合センター所長
◯障害福祉部参事兼精神保健福祉総合センター所長 決算年度における精神障害者保健福祉手帳所持者数は、年度末時点で1万4389人となりました。
また、決算年度中の更新件数については6,143件となっております。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 やはり多くの方が所持をされて、6,000件を超える更新の作業があるということであります。
この精神障害者保健福祉手帳は、原則2年ごとに診断書を添えて更新申請をする仕組みとなっているそうでございます。
ある方から相談をいただきましたけれども、自分は既に5年以上、毎月通院し、その症状が安定しているという状況があると。そうであるのにもかかわらず、更新のたびに1万円程度の診断書を発行してもらい、その労力、本人、御家族に対する負担は大きなものになっていると、こういうお声をいただきました。
一方で、介護保険における要介護認定では、状態が固定的な方については更新期間が延長されているということであります。
また、精神障害ではなく身体障害者手帳、また療育手帳については、病状が固定されておれば更新不要となる場合があるとも伺っております。
精神障害者手帳だけが短い更新サイクルを維持していると思います。市としてどのように御認識されているのか、伺います。
◯障害福祉部参事兼精神保健福祉総合センター所長
◯障害福祉部参事兼精神保健福祉総合センター所長 精神障害者保健福祉手帳は、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づき、一定程度の精神障害の状態にあることを認定し交付するもので、障害等級は1級から3級に区分され、有効期限は2年間と定められております。
介護保険における要介護状態、身体障害や知的障害と比較しまして、精神疾患は治療や環境変化等によって障害の状態が変化しやすいという特徴がありまして、障害者等級も変化することがございます。
こうしたことを踏まえまして、症状や状態に応じた適切な障害等級の認定を行うことを目的に、国において更新制度を定めたものと認識しております。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 精神障害といっても、やはり様々な症状があって、鬱病ですとか、よくなったり悪くなったりとか様々変化するものとか、ほかにはもう少し固定的なものもあるというふうに思います。それが全て2年で更新ということで固定化されておりますので、もう少し柔軟な対応をしていくべきものではないかなと私は思っているところであります。
また、もう一つ御相談を受けたのが、知的障害を伴うダウン症のお子様を持つ御家族からお訴えがありました。自分のお子様、ダウン症のお子様を大事に育ててこられて、二十歳を機に障害年金を申請することになったということであります。その際に、精神科を受診して診断書を提出しろと、このように求められた、それが非常に苦しく思ったというふうなお話をいただきました。
ダウン症というのは、先天的な染色体の特性でありまして、本当に精神科なのかどうか、ここに対して物すごく疑問とかを感じたということであります。
生まれたときからやはりずっと育ててきて、すくすくと成長してくる、その中で、例えば仙台市のアーチルのような療育機関で共に育てていただいた、そして今元気に二十歳を迎えようとしていたと。それにもかかわらず、アーチルで積み重なってきた記録とか、そういうものを無視してというか、突然二十歳の前に精神科に通わせなさいと言われたと。これは本当に形式的に病院送りにされたような印象を受けて、非常に傷ついたというふうに訴えられておりました。こういうことについての御認識を伺えればと思います。
◯障害福祉部参事兼北部発達相談支援センター所長
◯障害福祉部参事兼北部発達相談支援センター所長 障害基礎年金の申請に当たっては、国の定めにより、障害の状態を客観的に証明するため、知的障害のある方については、精神、神経障害に精通した医師が作成する所定の様式による診断書の提出が必要とされております。
診断書作成のためには、精神科を受診するとともに、受診時にこれまでの生育歴や相談歴などを一から説明することが必要となりますが、これらについて、御家族にとっては少なからぬ負担となっているものと認識しております。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 私も直感的に言いますと、例えばダウン症の方は本当に精神科なのか、もしくはいわゆるアーチルのような療育機関のほうが専門的なのか、ちょっとそこはもちろん医学的なことは分からないんですけれども、ただ、少なくともアーチルで専門家が関わってきて、その子に対して様々なアドバイスをしてきて、そしてある意味で幾つかの判定までしてきてくださっている。その中で、そのアーチルの証明が、国において年金申請のときに直結したほうがいいんではないかと私も思います。そこで突然精神科に通ってもらって、短い期間で診てもらって診断書を提出してもらう。そしたら、今まで19年間大事に育ててきて、一緒に関わってきてくださったこういう方々がいるのが、一体何だったのかというふうになりかねないと思います。ですので、私としては、やはりこれは国の内容とはなってくるんですけれども、アーチルなど療育機関の所見を認める仕組みをつくっていく必要があるんではないかと。それが本人、家族の負担軽減、そして行政、医療現場の業務効率化にもつながるんではないかなというふうに思っております。
一方で、精神障害者保健福祉手帳や障害年金診断書の取扱いは全国統一制度でございます。本市の単独での改善は困難な状況というのは理解できますので、せめて本市として少しでも御家族の負担を軽減するような対応をすべきと思いますが、御所見を伺います。
◯障害福祉部参事兼北部発達相談支援センター所長
◯障害福祉部参事兼北部発達相談支援センター所長 アーチルでは、精神科での診断書作成が少しでも円滑に行えるよう、必要に応じ、医師に御本人の状況を説明する際の参考となるよう、これまでの相談経過をまとめた資料を御家族に提供するなどのサポートを行ってきたところでございます。
今後も、知的障害のある方を支えてきた御家族の心情と御負担に寄り添った対応に努めてまいります。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 それでは、続きましてアピアランスケアについて伺います。
さきの議会でも同僚議員がヘアドネーションに挑戦したと言っておられるのを伺いました。
アピアランス助成を拡充することは、がん患者のQOL、生活の質を向上することに資すると考えます。
本市アピアランスケア助成事業について、決算年度の助成件数と決算額について伺います。
◯保健衛生部参事兼健康政策課長
◯保健衛生部参事兼健康政策課長 アピアランス支援事業は、がんに罹患した方の就労や社会参加などを支援し、療養生活の質の向上を図ることを目的として、治療に伴う外見の変化に対応するため、令和6年度までは医療用ウイッグの購入費用に対して、本年度からはさらに乳房補整具の購入も対象に加え、費用の一部を補助しているものでございます。
令和6年度における医療用ウイッグの購入費用助成件数は316件、決算額は604万5000円となっております。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 以前は、医療現場では直接生命に関わる問題ではない外見の副作用は軽視されがちだったと言われております。しかし、患者さんを対象にした2013年の調査によると、外見に表れる身体症状のほうが、吐き気や嘔吐、手足のしびれ、全身の痛みといった本来の副作用症状よりも苦痛度が高いという結果が出たそうであります。特に女性、乳がんの苦痛度ワースト20のうち、6割が髪の毛や眉毛、まつ毛の脱毛などの外見症状とのことであります。
がん治療におけるアピアランスケアについて、御認識を伺います。
◯保健衛生部参事兼健康政策課長
◯保健衛生部参事兼健康政策課長 アピアランスケアは、医学的、整容的、心理社会的支援を用いて、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケアと定義されております。
がん医療の進歩により、治療を継続しながら社会生活を送るがん患者が増加している中、がんの治療と社会生活との両立を可能とし、治療後も同様の生活を維持する上で、治療に伴う頭髪の脱毛や手術創といった外見の変化に対するサポートがより重要になっているものと認識しております。
こうした認識の下、平成30年度から医療用ウイッグの購入費用に対する補助を実施しているとともに、本年度からは乳房補整具への補助も開始したところでございます。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 そんな中、2019年から抗がん剤治療における脱毛を予防する頭皮冷却装置が医療機器として承認をされたとのことであります。これは、抗がん薬点滴中に頭皮冷却キャップを用いて頭皮を冷却し、頭皮の血流を低下させることで、毛根に対する薬剤のダメージを減少させ、脱毛を予防する方法とのことであります。
本市においては、東北大学病院や仙台医療センターなどで施術されているようでございます。
私が相談を受けた方のお嬢様は、実際に治療を受け、本来かなりの長い期間、もしかしたら1年、2年とかかる再発毛が数週間程度で済んだとの喜びを伺いました。
しかし、その問題は費用面であります。保険適用外で自由診療となるため、最低でも10万円以上かかるというのであります。当事者によると、経済的に厳しく、助成制度はないかとのことでございました。
東北大学病院によると、ウイッグを購入する代わりにと考える方も多くて、予想以上に希望者が多いそうでございます。ほぼ毎日、フル稼働しているということです。
脱毛を予防もしくは軽減できた患者さんからは、治療に前向きになれた、外出時に気を遣わなくて済んだ、人前に出る仕事なので助かったなどの声が寄せられているそうでございます。
このように、がん患者のQOLを高める施術であることから、既に頭皮冷却キャップを助成対象にしている自治体があります。渋谷区や大田区などでございます。
本市においても、いち早く頭皮冷却キャップを助成対象に含めてはどうかと考えますが、御所見を伺います。
◯保健衛生部参事兼健康政策課長
◯保健衛生部参事兼健康政策課長 頭皮冷却療法につきましては、がん患者が化学療法中に頭部を冷却することで、頭皮周辺の血管を収縮させ、毛根へのダメージの減少により脱毛抑制が期待できる方法とされております。
現在、保険外診療として実施されており、患者には一定の費用負担が生じているものと認識しております。
一部の自治体において、治療に必要となる頭皮冷却用キャップの購入費用などに対する補助制度があることは承知しており、まずは各自治体での支援の状況などについて調査を進めてまいりたいと考えております。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 ぜひ前向きに進めていただきますようお願い申し上げて、質問を終わります。
〔嶋中貴志委員、質疑席に着席〕
出典:仙台市議会会議録検索システム(竹中栄雄議員の発言と、それに対する当局側の答弁)