「国内初」のサラウンド型コンサートホール──2,000席が埋まらない日の「空席」をどうするか
- •青葉山エリアの音楽ホール大ホールは、プロセニアム劇場形式とサラウンド型コンサートホール形式に転換できる計画です。市は「この規模としては国内初」と答弁しました。2,000席に満たない公演で生じる空席の問題も質しています。
竹中の質問
青葉山エリア複合施設の音楽ホールについて、複数の点を質問しました。
まず、計画されている「サラウンド型」のコンサートホールについてです。これまでホールの形は、額縁状のアーチがあるプロセニアム型と、舞台と客席が一体のオープン型の大きく二つと理解していたこと、舞台を客席が取り囲む形はヴィンヤード型だと覚えてきたことを述べたうえで、サラウンド型とは何か、客席の形状は決まっているのかを尋ねました。あわせて、日本にも世界にも例が少ないのであれば、大きくアピールできる存在になるとして、広報に力を入れるよう求めました。
次に、2,000席規模のコンサートは仙台では珍しく、1,000席ほどで使う場面も多いのではないかとしました。料金を段階的に変える仕組みは評価したうえで、安い料金で1,000席だけ埋めて2階・3階席が空いていると、演者も観客も興ざめしてしまうとして、カーテンで仕切るなどの仕組みが必要ではないかと質しました。
さらに、若手のアーティストを育てるため、ホールの共用スペースや屋外広場で、無料または安価で演技を披露できる場所と仕組みをつくること、音楽に限らず絵画や書道などをデジタルも使いながら展示できるスペースを考えることを求めました。
市の答弁
青葉山エリア複合施設整備室長
大ホールは、多彩なジャンルの公演が可能なプロセニアム劇場形式と、クラシックなど生音の演奏に適したコンサートホール形式の双方に転換できるホールとする計画で、コンサートホール形式ではサラウンド型を計画していると答えました。サラウンド型とは舞台と客席の関係を表す言葉で、舞台の周りを客席が取り囲む形状のホールを指すと説明しました。
客席の形状については、サラウンド型にはヴィンヤード型をはじめ様々な形状が含まれ、基本計画では一つに限定していないと答えました。今後の設計の過程で、専門家の助言を得ながら大ホールにふさわしい最適な形状を検討していくとしました。
広報については、プロセニアム劇場形式からサラウンド型コンサートホール形式に転換できるホールは「この規模としては国内初」であり、世界的にも少ないと認識していると答えました。国内外から多くの人を呼び込むアピールポイントにもなると考えており、効果的な広報の在り方も含めて今後検討するとしました。
空席への対応については、段階的な使用料設定により、集客数が2,000人に満たなくても大ホールを利用できるようにすることを検討していると答えました。一方で、使わない客席をカーテン等で隠すことは音響面に影響する可能性があるとしました。関係団体へのヒアリングでは、空席が目に入ることは演奏者にとってマイナスになる可能性があるという意見もあったとし、今後の設計の過程で、音響の専門家の助言も得ながら整理するとしました。
共用スペースの活用については、交流イベントロビーや屋外広場で、ミニコンサートなどの演奏や各種パフォーマンスが適切に開催できるようにしたいと答えました。広場空間の具体的な運用方法は今後検討するとしています。
展示スペースについては、音楽ホールは音楽・舞踊・演劇など実演芸術を中心とした拠点と位置づけており、美術や書道などの展示を行うための専用スペースは計画していないと答えました。一方で、実演芸術に関連する企画展示を広場空間で行うことは考えられるとして、運営の詳細を検討する中で整理するとしました。
この記事は、仙台市議会の議事録をもとに要点をまとめたものです。実際の発言全文は議会ウォッチでご確認ください。
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