- •◯竹中栄雄委員 それでは、私からは独り親支援についてお伺いをさせていただきます。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 それでは、私からは独り親支援についてお伺いをさせていただきます。
初めに決算年度、令和4年度に策定をいたしましたつなぐ・つながる仙台子ども生活応援プランの概要について、基本目標と現状、課題を簡単にお示しください。
◯こども支援給付課長
◯こども支援給付課長 令和3年に実施した仙台市子どもの生活に関する実態調査で明らかになった独り親世帯等の収入や生活、教育面での厳しい現状を踏まえ、子供の生活と教育に関する課題や経済的支援と自立に関する課題、つながる体制と支援情報の提供に関する課題、独り親家庭等の負担軽減に関する課題の四つの課題を挙げたつなぐ・つながる仙台子ども生活応援プランを令和4年度に策定いたしました。
プランでは、基本目標に、「仙台に暮らす親子が安心して暮らし、子どもたちが生まれ育った環境に左右されることなく、夢や希望を持って健やかに成長できるまちづくり」を掲げまして、現在、その実現に向けた取組を進めているところでございます。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 ただいまお示しをいただきました基本目標、子どもたちが生まれ育った環境に左右されることなく、夢や希望を持って健やかに成長できる、このように目標が掲げられておりました。本当に大事なことだと思います。
また、課題としては子供の学びへの影響、また貧困の世代間連鎖、そして世帯の孤立により抱える問題の複雑化、単独での生計維持と子育ての負担、不安定な就労、収入と子供や周囲との関わりの不足とありました。どれも深刻な問題であり、本当に複雑化されているのが独り親世帯の問題であるというふうに感じております。
それでは、続いて決算年度の児童扶養手当の受給者数、決算額の内訳について、それぞれお示しをください。
◯こども支援給付課長
◯こども支援給付課長 決算年度の児童扶養手当は受給者数が6,637人、決算額の内訳は児童扶養手当の支給で計34億8988万4000円となっております。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 それでは、独り親世帯の中で児童扶養手当の対象外の世帯について、本市はどの程度把握をされているのか、お伺いいたします。
◯こども支援給付課長
◯こども支援給付課長 独り親世帯については、事実上の婚姻状況にあるかなど、世帯の状況を個別に詳しくお伺いしなければならないため、児童扶養手当の申請で本市に申出がない方については、現時点では把握していない状況でございます。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 独り親の支援について私も質問しようとしまして、今回やっぱり気になったのは、児童扶養手当を受けていらっしゃる方については、本市はやはり把握をされておりますし、当然対策を様々考えていくところではあるんですけれども、いわゆる児童扶養手当を受けていない方についてはあまり把握をしていない、こういう状況があるのではないかというふうに思っております。私としては、独り親の世帯の中でこの児童扶養手当の資格対象外の世帯にも深刻な悩みを抱える母子家庭、父子家庭があるのではないかと、このように感じるところであります。
私が相談を受けましたあるシングルマザーの方は、出産後間もなく離婚され、お一人で御子息を育ててまいりました。多くの女性の方が経験されるように、一度子育てで仕事を離れてからの再就職において、正規雇用を探すのは大変難しく、非正規雇用での労働が始まりました。養育費もなく、手取り9万5000円、年間所得は120万円にも届かない状況。それであっても、生活保護には頼りたくないと、自分の欲しいものは全く買わず、息子さんの小さなヨーグルトさえも諦める生活から始まったとのことでございました。苦節10年をかけて、夜は子供に寂しい思いをさせながら、仕事に全力を挙げて信頼を勝ち取り、手取りは13万円、15万円、18万円と上がってまいりました。しかし、子供も成長すれば食費も生活費も大幅にかかるようになります。決して楽ではありません。そこに物価高騰がやってきました。NHK報道によると、家計への負担が平均8万6000円増加するとの試算もあります。子供のスイミングスクールも諦め、塾に通わせることも諦めておりました。
今般、国の賃上げ政策により大幅な賃上げ、これを会社も一生懸命努力をしてくれて、本人も頑張って、大幅な賃上げを勝ち取ることができたということで、21万円の手取りになったということで、大喜びをされていました。ついに子供を塾に通わせることができると。そこでやってきたのが母子・父子家庭医療費助成の支給停止通知書であります。驚いた彼女ではありましたけれども、時既に遅く、児童扶養手当の所得制限も超えているようであります。それによって、就学援助のほうも打ち切られることになります。児童扶養手当と就学援助の連動性については教育局のほうですので質問はいたしませんが、なぜか同時に停止になる、そこにはあまりにも過酷さがあります。
私がざっと計算したところですけれども、給与がここ数年間で26万円増加したおかげで、児童扶養手当が19万円減額されます。中学入学を控える息子さんの就学支援は、給食費が年間5万円程度、中学生なので学生服も買わなきゃいけない、体育着もそろえなきゃいけない、卒業アルバム等、様々入学の資金としてざっと20万円ぐらいが減額になってしまう。合わせて39万円減額となります。さらには、今このお母様が持病が悪化して、医療費の助成支給停止の中で高額な医療費が待っていると、こういう状況、そういうところに直面しております。
私は、この母親は支援されるべき人ではないのかと思います。独り親の支援は、ただの貧困対策ではないんです。問題が複雑化されている方々への支援なんです。
今、国も本市も企業に対して賃上げを求めていると思います。給与を引き上げた、あるいは引き上げるとした企業は、2021年で全体の80.7%と言われています。物価高騰で苦しむ方々への死活問題として、賃上げ要求がされているのです。それに応えて実現された給与アップのせいで、生活に苦しむ独り親の方がさらに追い込まれるようなことがあってはなりません。また、政府により年収の壁の問題も検討されているところであります。早急に所得制限の緩和か、それに準ずる本市独自の支援策を講じるべきと考えますが、御所見を伺います。
◯こども家庭部長
◯こども家庭部長 一つの制度の基準額を超えたときに、関連する他の制度も対象外となり、結果として経済的負担が増加する状況は、該当した方にとって大きな影響がある場合もあるものと認識してございます。
一方で、児童扶養手当制度は国が定めた基準で運用される制度でありますことから、所得制限の緩和などにつきましては国が中心となって対応すべきものと考えております。
私どもといたしましては、ただいまいただいたお話なども踏まえながら、他都市とも課題を共有し、国への要望などにつきまして検討してまいりたいと存じます。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 本当にこれは大変深刻な問題だと思っています。やはり今までとちょっと物価の問題、状況が全然変わってきております。皆様も感じていると思います、一つ買うにも今までより物価は非常に上がっているなと。今まで2個買えていたものが1個しか買えないと、こういう状況が発生しています。これを大きく直撃しているのは、やはり収入が少ない独り親世帯であります。物価が上がっている状況の中で、就学援助、また児童扶養手当が停止されてしまう、これはとんでもない事態を発生させているということを認識して、国にもしっかりと求めていただきたいですし、国が動く前にやっぱり本市が独自の支援策をしっかりと講じていくべきだと考えますので、これを求めておきたいと思います。
また、本市の独り親への支援は、児童扶養手当の受給資格、または同等の基準を設けているという状況です。簡単に言うと、さっきあったとおり児童扶養手当を受けられるかどうかで本市が支援するかどうかという基準が結構大きくラインが引かれているところがあるわけです。それを少しでも超えている方は把握されてすらいないと、こういう状況が発生しています。私が紹介したお母様に寄り添えるのは一体誰なのか、これを考えなくてはならないと思います。
独り親世帯の状況は刻々と変わっていきます。本市として、全ての独り親世帯の状況を把握する努力をする必要があると考えます。さらに、その一人一人に細やかな対応をしていく必要があると思いますが、こども若者局長の御所見を伺います。
◯こども若者局長
◯こども若者局長 ただいま議員から御指摘をいただいた事例というのは、私どもとしても改めてそういう御家庭の方がいらっしゃるということを認識させていただいたところでございます。
我々としては、独り親世帯の方々に対する児童扶養手当の支給に当たりましては、先ほど課長から答弁いたしたように、個別に世帯の状況等については区役所の窓口で詳しく伺いながら対応させていただいているところでございますけれども、独り親家庭の方々の生活状況というのは、子育てと生計を担う中でやっぱり大きく変化すると。その日常生活の中で、やはり様々な困難に直面する場合があるということを改めて今認識をさせていただいたところでございます。
一方で、我々独自でやれる部分とやれない部分もございますので、制度的なところは他の政令市との課題を共有しながら国に要望してまいりたいと思いますが、併せてただいま御指摘いただいた複雑化している問題、問題はやっぱり複層しているということもありますので、子供家庭総合相談窓口ではいろんな御事情について丁寧にお伺いしながら、そうした御家庭の実情に寄り添って、就業支援とか子育て支援とか様々な御支援を継続して行わせていただきたいというふうに考えてございます。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 ありがとうございます。やはり今認識をしていただいたということで、改めて共々にこのような方々への新しい政策を考えて、そして打っていかなくてはいけないと思います。
このお母様は、塾に通わせられない、本当に苦しい状況でありました。実は今回質問には入れていなかったんですけれども、いわゆる子供の居場所、また学習支援、これも児童扶養手当の基準に従っている状況があると思います。これを例えば緩和するだけでも大きな変化が生まれると思いますので、そういうことについて真剣に取り組んでいただきますよう求めて、質問を終わります。
〔佐藤和子委員、質疑席に着席〕
出典:仙台市議会会議録検索システム(竹中栄雄議員の発言と、それに対する当局側の答弁)