- •◯竹中栄雄委員 東日本大震災以来、音楽や舞台芸術は被災者の皆様の励ましとなり、勇気となり、生き抜く力を与えてきてくださいました。しかし、明年3月に東日本大震災から10年となるこのときに、音楽、舞台芸術は危機的状況を迎えております。この危機は、音楽、舞台芸術の歴史的な危機であり、世界的な危機であります。日本の全国の中で…
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 東日本大震災以来、音楽や舞台芸術は被災者の皆様の励ましとなり、勇気となり、生き抜く力を与えてきてくださいました。しかし、明年3月に東日本大震災から10年となるこのときに、音楽、舞台芸術は危機的状況を迎えております。この危機は、音楽、舞台芸術の歴史的な危機であり、世界的な危機であります。日本の全国の中でも、いまだ決め手となるような施策や解決策は生み出せておりません。
楽都を標榜する都市は、郡山市、松本市、金沢市、仙台市等に限られております。さらに、演劇の町、また下北沢は別として、劇都を標榜する都市は他に類を見ないのであります。ふだんでさえ収益が成り立つ劇団が少ない中、コロナ禍で壊滅的なダメージを受けております。仙台こそ演劇人に希望を与えてほしいのであります。
それでは、決算第3款第1項第4目文化振興費のうち、文化芸術連携1100万円余りについて伺います。
市では、令和元年度より、震災復興と舞台芸術をテーマとした仙台舞台芸術フォーラムを実施しておりますが、事業の目的と内容を伺います。
◯文化振興課長
◯文化振興課長 仙台舞台芸術フォーラムは、令和3年に東日本大震災発災から10年を迎えることを踏まえ、仙台、東北における震災後の舞台芸術の歩みを再確認し、本市のこれからの舞台芸術振興につなげていくことを目的としております。事業期間は、令和元年度から3年度までの3か年を予定しており、令和元年度におきましては、震災後に創作された作品の再上演やトークイベントを行ってまいりました。今年度は、震災後に創作された作品の再上演などの取組を令和元年度より期間、演目数を拡大して実施してまいります。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 仙台舞台芸術フォーラムは、3年間の取組として令和3年度が最終年と計画されていると今お示しをいただきました。令和3年度ですので、一応令和4年3月を目指してこの計画が進んでいるというふうに伺いました。実際は来年の3月が10年になりますので、ここで大きくイベントをという思いもありましたが、このように計画されていることもすごく意味があることでありますので、これまでの取組をさらに広げて開催されることを要望いたしたいと思います。
例えば、仙台市で活躍する10劇団ぐらいを選抜して、毎月1団体について10-BOXでの練習会場と本公演開催分の会場費を支援する、そしてオンライン配信なども駆使しながら各団体が入れ替わり、10か月連続とかで演劇を開催していき、令和4年3月までの新作発表までつなげていく、こういうような劇都仙台にふさわしいイベントを開催していってはどうかと考えますが、いかがでしょうか。御所見を伺います。
◯文化振興課長
◯文化振興課長 令和3年度は、仙台舞台芸術フォーラムの最終年として、本市ゆかりの劇作家や地域の人材と協働した新たな創作作品の上演や、震災後の舞台芸術に関するアーカイブ冊子の制作といった劇都仙台としての蓄積を生かした取組を行ってまいりたいと考えております。
詳細はこれから詰めてまいりますが、新型コロナウイルス感染症の影響によるオンライン配信の普及といった状況の変化も踏まえながら、事業手法を工夫してまいりたいと存じます。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 また、楽都仙台についてですが、東日本大震災10年における大型復興音楽イベント開催について、昨年の第3回定例会一般質問でも要望させていただきました。いかがでしょうか。例えば、仙台市が主導して勾当台公園市民広場を活用した音楽復興イベントを開催し、オンラインで世界配信をすることなどを提案いたします。可能性について、お伺いしたいと思います。
◯文化振興課長
◯文化振興課長 震災から10年を経過することになります令和3年度に向けまして、心の復興に大きな力を発揮した音楽をより多くの皆様にお届けし、またこれまでの御支援に感謝をお示しする場として、どのような方法があり得るのか、今後検討を行ってまいりたいと考えております。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 それでは、続いて音楽ホールについてですが、少し物議を醸すかもしれませんが、ここであえて思い切った提案を二つ述べさせていただきたいと思います。
音楽ホールは、基本構想着手に向けて検討を進めておりますが、現在、新型コロナウイルス感染症の影響により市の財政は厳しい状況に置かれておりまして、立ち止まって考え直していく必要があるといった声も多くなってきております。音楽ホール推進派の私としても、非常に苦渋の選択を迫られているのは感じております。
こうしたことから、音楽ホールと震災メモリアル施設を一体化して整備することはどうかと提案させていただきます。両施設は、震災復興の象徴としての側面から共通する部分が多くあります。土地の確保の面、また需要、にぎわいづくりのために、併せて整備するのは効果がある、効果が高いと考えますが、御所見を伺います。
◯文化観光局長
◯文化観光局長 音楽ホールにつきましては、基本構想に向けて、市内のホール体系の整備等を進めているところでございます。
また、今御提案ございました中心部震災メモリアル拠点につきましては、来月には、外部有識者による検討委員会から施設に求められる役割や機能等に係る報告書が提出される予定と伺ってございます。いずれも本市のまちづくりにとって大変重要な役割を担う施設でございまして、まずはそれぞれの施設について検討を進めることが基本であるというふうに考えてございます。
新型コロナウイルス感染症の影響でありますとか、今御指摘いただきました厳しさを増す財政状況ということも、こういったこともございますので、コスト削減でありますとか、財源の視点などについても今後十分に精査をしてまいりたいと存じます。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 音楽ホールに関しましては、2,000席程度を予定しているということですが、やはり2,000席以上になると整備費も高額となります。また、音響がよいホールの設計は、またさらに費用が高額となってまいります。たとえそのように高額な費用を投じて建設をしたとしても、サントリーホールを超えたり、また札幌のKitaraホールを超えるような施設を造るということは非常に難しいとも考えます。さらには、仙台市は、生音響、生音のよい上に多目的ホールにするということであります。両立は簡単ではありませんし、最終的にどっちつかずになる可能性もあります。
そこで思い起こされたのが、本年2月に文化観光局が主導して開催されましたホールと音響というイベントであります。その内容は、クラッシック音楽でもオーケストラとオペラでは求められる音響、空間、技術、全てが異なり、演劇や舞台についても同様のことが言える。そうした違いを認識しながら、多様な舞台芸術活動を満足させる音環境をつくることがホール整備においては重要な課題になる、このようなテーマだったかと思います。音響設計者として豊富な経験を持つ設計者の方と劇場計画研究者の方を招いて、ホールの音響がどのようにつくられていくのかということを再現するイベントでございました。最新の電気音響技術を用いて、ホールの音響の違いを体験できるイベントとしていただきました。
私はこのイベントに参加させていただいて、直感的に感じたことは、将来はクラッシック音楽をホールの音響設備に頼って聴く時代は過ぎ去るのではないかと。最先端の音響技術に乗せたハーモニーを座席で完璧なボリュームで視聴する時代が来るのではないかというふうに感じたのであります。
このホールと音響のイベントは、エル・パーク仙台のスタジオホールで開催されました。音響とは全く無関係のホールで開催されたのであります。しかし、そこでバイオリン奏者が弾いたときの会場の再現は、天井の高い教会の音響が再現されて、そこで演奏がなされたのであります。非常にすばらしい音響を感じたわけであります。バイオリニストの演奏が物すごく美しい響きで返ってきて、私もサントリーホールでも、札幌コンサートホールKitaraでも、何回もコンサートを聴いておりますけれども、それを超えるのではないかと疑うような音響が返ってきておりました。また、次の瞬間、瞬時に俳優の声がよく届く劇場音響へと変化させたのであります。
そういった意味で、実はあらゆる可能性が次世代にはあるのではないかと考えたときに、仙台市として独自の次世代型ホールを目指していくのがよいのではないかと感じたのであります。今までほかには存在しないような新しいホールの形式であります。例えば、座席数をかなりフレキシブルに対応できる可変式として、音響は会場の躯体によって反響させるのではなく、最先端のデジタル音響、デジタル映像設備を備え、次世代技術を駆使して、クラッシック楽器の生音を生音以上の音響で聴かせるような施設が考えられると思います。やっぱり実際、あのデジタルカメラが出たときに、写真はフィルムじゃなきゃ駄目なんだという声があったんですが、時代的に。ただ、やっぱり今、そういう方はいません。ある意味でいけば、それを超えられる可能性があると思いますが、御所見を伺います。
◯文化観光局長
◯文化観光局長 今、御提案いただきました生音を超える生音以上の音響で聴かせる施設ということで、まだちょっと現在のデジタルカメラとは違いまして、そこまではまだ普及しているものではないと思いますので、それを今すぐ導入すると言い切る自信が全くないわけでございますけれども、音楽ホールですけれども、もともと多くの市民の方々から、クラッシック等、いわゆる生音に優れた音響を有する音楽ホールの整備というのを求める声がございまして、これに後押しされて検討が始まったものでございます。
昨年3月の音楽ホール検討懇話会の報告書におきましては、こうした声を踏まえまして、これまで難しかった大編成のオーケストラ公演でありますとか、吹奏楽などの全国大会の開催を実現するほか、国際音楽コンクールでありますとか、せんくらなどの本市の楽都としての取組というのをさらに発展させるために、生の音源に対する音響を重視した2,000席規模という方向が示されたところでございます。まずはこうした方向性を基本としまして、今後基本構想の検討を進めてまいりたいと考えてございます。
◯竹中栄雄委員
◯竹中栄雄委員 では、最後に、仙台市長もよく使用されております楽都仙台、劇都仙台を託されている、文化観光局長にお伺いしたいと思います。この東日本大震災から10年というタイミングでコロナ禍になり、音楽、舞台芸術の危機に瀕している状況において、楽都、劇都仙台がいかに全国、世界をリードし、芸術文化支援の模範を示せるか、御決意を伺いたいと思います。
◯文化観光局長
◯文化観光局長 本市では、これまで楽都、劇都を掲げまして、市民の皆様の創造的な活動というのを推進してまいったところでございます。そこにさらに、音楽、演劇などの文化芸術が、東日本大震災による幾多の苦難を乗り越えるための大きな力となったことによりまして、こういったまさに楽都、劇都が仙台市民の中で広く深く浸透したものと認識しております。
それだけに、今回の新型コロナウイルス感染症による文化芸術の危機というのは、この仙台におきましてはより大きな影響を与えるものとなってしまったというふうに感じております。これまで文化芸術活動の継続を後押しする助成でありますとか、公演会場費の支援、それから屋外のモデルイベントの開催支援など、他都市に先駆けて取り組んできたところでございます。
今後とも市民の皆様の元気や町の活力を取り戻せるように、関係者の皆様のお話をよく聞きながら、地域の文化芸術活動の支援に努めてまいりたいと存じます。
◯会長
◯会長 民主フォーラム仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔郷古正太郎委員、質疑席に着席〕
◯会長
◯会長 発言を願います。
出典:仙台市議会会議録検索システム(竹中栄雄議員の発言と、それに対する当局側の答弁)