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2020-06-18

竹中の全発言と、市の答弁 ・ 令和2年第2回定例会(第5日目) 本文

議会ウォッチ 2020-06-18
抜粋(3行要約は準備中)
  • ◯六番(竹中栄雄)公明党仙台市議団の竹中栄雄です。

◯六番(竹中栄雄)

◯六番(竹中栄雄)公明党仙台市議団の竹中栄雄です。
新型コロナウイルスで被害に遭われました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。この危機を克服した暁には、分断から共生へ、世界が力を合わせて、よりよき世の中に変革していくことを祈り、最善を尽くしていきたいと決意をしております。
議長のお許しをいただきましたので、大綱二点にわたり、一般質問をさせていただきます。
初めに、音楽舞台芸術活動の支援についてお伺いいたします。
仙台市では、五月に独自の支援策として、多様なメディアを活用した文化芸術創造支援事業を打ち出し、公募。間もなく採択通知がなされ、十月末までに実施となります。今回、二百八十七件の応募と、予想を超える反響があるようです。どのような事業が選ばれ、どのような新しい創造が生まれるか、楽しみであります。全国に先駆けての仙台市独自の取組とスピード感に敬意を表すものであります。
しかしながら、コンサートや舞台芸術でなりわいを立てる方々は、想像以上に非常に深刻な苦境に立たされており、さらなる支援を講じる必要があります。
新しい生活様式で求められるコンサートは、劇場定数の五割で満席となります。これまで、コンサート主催者は、定席数の七、八割を販売して元を取る運営も多数あります。この条件の下では、特に商業的なコンサート、舞台は、開催が絶望的です。緊急事態宣言の解除、東京アラートの解除等によって、町には少しずつ人が戻り、経済活動が徐々に戻ってきてはおりますが、コンサート、舞台をはじめとした音楽舞台芸術の仕事に携わる方々は、全く希望を見出せずにいます。特に苦しんでいるのは、コンサート、舞台の専門業者です。すなわちイベンター、音響、照明、舞台、運営に携わる方々です。アーティストのようにオンラインで表現は難しく、基金を募ることもできない。長年、専門職で生きてきたので、替わる仕事がなく、日雇労働で生活をつなぐしか、先が見えておりません。彼らに力を与えるには、コンサート、舞台を再開させる手助けを出す以外にないのです。
私からは、本市が所有する劇場について、基本使用料を全額免除することを提案します。イズミティ21の場合、土日のコンサートで三千円以上のチケット販売をする場合は、およそ四十万円程度の基本使用料となります。さらに、実費として附帯設備費が数十万円必要となります。まずは、基本使用料全額免除を求めたいと思います。附帯設備費を取ることにより、いたずら半分の開催を抑制することはできると思います。これで少しは再開のハードルが下がります。御所見を伺います。
少しコンサート経営のお金の話をいたします。イズミティ21は、定数千四百五十席。あくまで一例ですが、本来なら七割販売目標で約千席の販売を目指すことになります。五千円のチケット販売ですと、五百万円の売上げとなります。ざっとの計算で、出演者周辺へのギャラが二百万円、音響、照明、舞台、運送の各スタッフへ計百万円、チラシ、ポスター、宣伝、営費で計百万円、会場費で約五十万円取られて、利益が五十万円程度となります。しかし、定数五割では、約七百席しか販売できません。完売したとしても、三百五十万円の売上げです。先ほど基本使用料減免を求めましたが、それでもどうしても足りません。第二次補正予算で国から最大百五十万円支援される可能性は出てきましたが、正直、それでもぎりぎりです。自ら開催したコンサートで新型コロナウイルス感染症のクラスターがもしも起こったらとの恐怖心や、そもそもお客様が集まるかどうかとの不安を抱えての開催は、かなり勇気が要ります。それを乗り越えさせる支援が必要です。
仙台市独自の入場料、劇場定数による差をつけた助成を提案いたします。例えば千席の会場で、千円の入場料を取るなら十万円の助成、二千円なら二十万円、五千円の入場料なら五十万円の助成です。入場料と定席数によって、必要な支援額はある程度分かるからであります。
あらゆる業種の方々が非常に深刻な状況に置かれておりますが、音楽舞台芸術に関わる業種の方々は、これまでの開催キャンセルによる損害とともに、再開への道筋が全く見えない状況です。そして、これまで実質的に休業協力してきたにもかかわらず、地域産業協力金の対象からも外れております。全国的な支援を見ても、動画配信などが前提となっており、アーティストを抱えていない業者にとって非常に使いにくい内容となっております。
楽都・仙台を標榜する本市が全国に模範となるような音楽舞台芸術への支援策を打ち出すことが日本の舞台関係者への希望となると確信いたしますが、市長の御所見を伺います。
次に、仙台東部地区における農地復興圃場整備事業についてです。
仙台市東部農業の復興は、単に農地を震災前に戻す復旧にとどまらず、未来に向けて農業を発展させる復興を目指して進められました。圃場整備事業の大区画化等により、効率が大幅に向上したり、水田に暗渠排水施設を整備することで、稲作だけではなく、畑作への対応もできる農地となり、収益性の向上が期待される事業であります。
昨年の春に面の工事が完了し、全ての農地が農家に引渡しとなりました。水田についてはおおむね良好のようであり、また、井土ねぎの生産も順調に見えております。しかし、六郷で長く根菜などの畑作をされてきた農家から、大きく不満の声が上がっております。区画整理後に新たに割り当てられた土地は、山の土が盛られて硬く、水はけが悪い、大きな砂利も交じっていて、もう一度まともに耕作するには最低五年もかかるとの声がありました。また、耕運機が大きな石に当たり、二度も刃が全損し、百数十万円の損害があったとの声もありました。
私の見たところによると、東部復興かさ上げ道路より西側の地域では、ほとんどの畑が引渡しを受けてから作付ができておりません。その中でも、再開に挑戦されている数少ない農家のお話も伺いました。いわく、確かに我々の要望を受け、何度も再整備を行ってくれているし、私たちも努力はしているが、どんなに再整備をしても同じ土には戻らないだろう、これまでニンジンや大根を育ててきたが、土が変わってしまい、これでは根菜は難しい、ネギや葉物しかうまく生産できないと語られておりました。
体力のない小規模農家ほど、初期の費用と労働力に耐えられません。この地域では、ほとんどの農家が再開を断念しているように見えました。御当局の認識を伺います。
行政も、仙台東部農業の復興と未来を思って区画整理を提案し、多額の予算を投入した。農家も、効率化と収穫の大幅アップを夢見て提供した。それなのに、不幸な結末を感じています。
この地域のある組合の方々は、自分たちの畑のみならず、高齢者や少ない人員で再開を断念している農家の分も耕し、何とか彼らに再開のチャンスを与えてあげたいと語られておりました。そんな彼らが今後求めていることは、完熟堆肥など、土壌改良資材への助成です。これまで、土づくりは個人的なものであり、土壌改良資材には助成しないとの回答でありました。また、トラクターのアタッチメント購入への助成等も必要です。長野市では、農業機械化補助金として、農業機械の購入に対しても補助を行っています。
高齢な農家や小規模農家ほど、これから何十万円、何百万円というお金を土壌改良資材にかける余裕もなく、アタッチメント破損の修理代を捻出することも難しいのです。ましてや、先祖から伝わる肥沃な耕土を東日本大震災で失った被災者に対して、復興事業として土地改良、区画整備をしたのです。戻すときには、せめて耕作できる状態で戻さねばなりません。土壌改良資材やトラクターアタッチメント購入への助成を国にも市にも求めてまいりたいと思いますが、御所見を伺います。
明年で東日本大震災から十年、ハード面での復興事業は、完成に近づいています。行政は、ここで農家を突き放してはいけません。最後の最後まで農家に寄り添って、農家がこれから少しでも希望を持って前進できるように手を携えていかねばなりません。その姿勢が日本の農業政策の未来となると思います。
最後に、仙台東部地域における農業復興の所感と農業全体の未来について、仙台市長の御決意を伺い、私の第一問といたします。
御清聴ありがとうございました。(拍手)

◯市長(郡和子)

◯市長(郡和子)ただいまの竹中栄雄議員の御質問にお答えを申し上げます。

まず、音楽舞台芸術に関する支援策についてでございます。

本市は、これまで音楽の都・楽都を掲げて、市民の皆様方の創造的活動を推進してまいりました。現在、音楽舞台芸術公演をはじめとする屋内のイベントにつきましては、依然として収容率五〇%以内での開催など、主催者の皆様方にとって大変厳しい条件が求められているものと存じます。

あの東日本大震災の後に、私たちの心を癒やし、そして活力を与えてくれた文化芸術の力は、この町にとって必要不可欠なものだと思っております。それは、今般のこの新型コロナウイルス感染症の影響により困難な状況にある現在においても変わらぬものと、こう認識をしております。

文化芸術に携わる実演者の方、技術者の方など、活動を再開していただいて、この町の活気や生活の潤いを取り戻すために、感染拡大防止策を講じた上でイベントが開催される状況になることが重要でございますので、文化芸術関係者の皆様方の御意見も伺いながら、支援の方策について検討してまいりたいと存じます。

それから、農業の復興と農業全体の未来についてのお尋ねにお答えを申し上げます。

東日本大震災では、仙台の東部地区、この地域での農業は壊滅的な被害を受けまして、農業の再開は困難ではないかとも言われていたわけでございます。しかしながら、農業者の皆様方の営農の再開に向けた熱意が、震災直後の瓦礫の撤去、また、除塩作業に始まる農地の復旧につながりまして、平成二十七年度には、ほぼ全域で営農可能な状態まで回復をしたところでございます。

また、復旧にとどまらないさらなる農業の発展を目指し、平成二十五年度から国営ほ場整備事業が開始されまして、ちょうど震災から十年を迎える今年度末に事業が完了する予定でございます。

この仙台東部地区は、広大な農地を有し、都心部に近接しているという利点を最大限に生かし、復興の象徴としてさらに発展していくことを期待しているところでございます。

米作りを中心とした農業は維持しつつも、それぞれの地域特性を生かした収益性の高い作物の導入や生産基盤の整備などを通じまして、農業者の方々に寄り添いながら、本市の新しい農業の可能性を切り開き、若い世代の新規就農が一層促進されるように取り組んでまいりたいと存じます。

そのほかの御質問につきましては、関係の局長から御答弁を申し上げます。

私からは以上でございます。

◯経済局長(遠藤和夫)

◯経済局長(遠藤和夫)私からは、東部地区ほ場整備事業に係る二点の御質問にお答え申し上げます。

まず、藤塚地区の営農再開についてでございます。

藤塚地区の農地につきましては、大区画化工事が終わった令和元年の春に耕作者に引渡しが行われ、営農に支障を来す石の露出や排水不良などの不具合があった場合は、国において順次対策の手直し工事を行い、改善が図られてまいりました。

御質問にございました、かさ上げ道路西側約四ヘクタールの畑地につきましては、手直し工事中の箇所を含めて作付されていない状況でございますが、今後、確実に不具合が解消され、営農が再開できるよう、国や土地改良区と連携し、対応してまいります。

次に、資材等の購入助成についてでございます。

震災後、国の復興支援事業を活用し、営農再開に必要となる農業機械や農業資材について、共同利用を前提とした無償リースや購入助成などを行ってまいりました。個別の営農者の皆様に対して、土壌改良資材等を調達する際の直接的な助成制度はございませんが、例えば地域として収益性向上のために新たな作物を導入する場合には、土壌改良資材等の購入を支援できる事業などもございますことから、引き続き関係機関とも連携を図りながら、地域の生産者の皆様の営農再開を支援してまいりたいと考えております。

以上でございます。

◯文化観光局長(高野一樹)

◯文化観光局長(高野一樹)私からは、文化芸術活動に係る施設使用料の免除に関するお尋ねにお答えいたします。

施設使用料につきましては、施設の維持管理のための貴重な財源であることから、免除の是非について、対象範囲や手法等も含め、慎重に検討する必要がございます。一方で、現在、文化施設の入場者数を定員の五〇%以内とすることが求められております。こうした条件下でのイベント開催を後押しするために、施設使用料の免除を行うことは一定の効果が期待できるものと考えており、まずは関係者の皆様の御意見を伺いながら検討してまいりたいと存じます。

以上でございます。

◯六番(竹中栄雄)

◯六番(竹中栄雄)御答弁ありがとうございました。
今、質問させていただいた中で、入場料、定数に差をつけた助成、これについては特に触れられてはいなかったと思うんですけれども、一応、私が先ほど入場料と定数に差をつけた助成、おおよそ五十万円程度でしょうか、一公演当たり支援するとなった場合、下半期、年末まで毎日一イベントを助成したとしても九千百万円程度の費用になります。それで他の都市とは類を見ないような支援となっていきます。やはり国の支援とか、あと他の都市の事例でも、動画配信などの新たな試みを要求することが多くなっています。もちろん新しい芸術の在り方を模索するということで、私も歓迎はしているんですけれども、その一方で、音楽舞台芸術というのは、映像ではない価値を目指している価値なんですね。ですので、その空間に来て、一緒に時間を共有する、そこに支援をしないと本当の支援にならないという部分もあるということを御理解いただいて、そういった仙台市独自の支援を行っていただきたいと、これが一つでございます。
二点目としては、土壌改良資材、アタッチメント購入費というのも、少し、今、何となく答弁が分からなかったんですけれども、実際は今の農家の方々は、今の畑を手放しても効率化されて収益が上がるんだよと言われて手放して、今この区画整理に協力したわけです。実際、圃場整備をされたときに、ブルドーザーでがあっと整備をされて、固められて、実際、受けた感じは、荒れ地のようなものを受け渡されたと。それを、土地をつくるのは、土をつくるのは自分なんだから、いわゆる土づくりや耕すのは自分の力でやってくれと突き放されたような感じをどうしても持ってしまっているところがあります。一方では感謝している面もあるので、あまり大きい声では言ってきていませんが、実際は本当にそういうふうに思っている。こんなに苦しんでいる状況があるのに、復興事業をこれで終わらせてはいけないと思っております。
どうか、二つについてもう一度答弁をいただければと思います。

◯市長(郡和子)

◯市長(郡和子)お答えいたします。

私も大変好きな平田オリザさんが今回の新型コロナウイルスに関して、全く活動ができないことについて、いろいろと述べられているものを読ませていただいて、大変深く感銘を受け、そうだなとも思ったところでございました。

今、竹中議員がおっしゃったように、いろいろな支援策、今御提案もいただいたところでございます。国のほうでも様々なメニューもあるわけですけれども、本市といたしましても、全体を見極めた上で、文化芸術関係者の皆様方の御意見も伺いながら、支援の方策について検討を進めてまいりたいと存じます。

◯経済局長(遠藤和夫)

◯経済局長(遠藤和夫)東部地区の圃場整備におきましては、やはり大区画化工事の中で瓦礫等の問題がいろいろ発生しているという状況にございまして、現在は国営事業ということで、私どもとしては農家の皆様の声を吸い上げて、国のほうに手直し工事を今お願いし、要請している状況でございます。今年度において国営事業としては完了しますが、来年度以降になりますと、今度は我々もそれに参加することになりますので、先ほど申しましたが、国、土地改良区、それから本市、一体となって連携して、営農再開が早期にできるように努めてまいります。


出典:仙台市議会会議録検索システム(竹中栄雄議員の発言と、それに対する当局側の答弁)