- •◯十五番(竹中栄雄)公明党仙台市議団の竹中栄雄です。議長のお許しをいただきましたので、本市最重要課題でありますいじめの問題について、一般質問をさせていただきます。
◯十五番(竹中栄雄)
◯十五番(竹中栄雄)公明党仙台市議団の竹中栄雄です。議長のお許しをいただきましたので、本市最重要課題でありますいじめの問題について、一般質問をさせていただきます。
私が関わってきたある女子中学生御本人と保護者から、本市からいじめがなくなるように、同じように苦しむ子がいなくなるように、プライバシーに関わることも含めて御了解の上、ぜひ全てを当局に訴えてほしいとの御意向があり、順次質問をさせていただきます。
初めに、詩を御紹介させていただきます。本当に苦しいよ。死にたいよ。悲しいし、悔しいし、どうしたらよいか分からなかったです。本当に今まで悲しかったよ。つらかったよ。苦しかったよ。泣きたいよ。息苦しいです。我慢もしてきました。何度も自殺しようと思って、学校のベランダから飛び降りようともしました。とても怖い、つらい思いをしてきました。教育委員会はどうして受け入れてくれなかったのですか。どうして助けてくれなかったのですか、との詩であります。
いじめを受けて、つらく苦しい思いを抱いている子は、きっと一人ではありません。死の縁まで追い込まれている子、人生を諦めかけている子は、今でもこの仙台市にどこかにいるのです。
郡市長はいじめ対策を最重点課題として取り組んできたとのことですが、来年の任期満了を前に、この七年間の御自身のいじめ対策の課題と評価、そしてこれからの展望を伺います。
私も議員にさせていただいたこの五年間で、重篤なケースとなっているいじめの問題四件、教師と児童生徒の問題二件に直接的に関わってまいりました。その都度、保護者や本人と共に教育局に同行したり、教員とも話をしてきました。また、議会でいじめ重大事態の議論も踏まえ、強く感じることがあります。それは、総じて学校の教員は必死に取り組んでいます。しかし、一部の事案において、当事者や保護者と関係性を構築できなくなったとき、教育局が壁のようなものをつくり、例外扱いしてしまうことがあるのではないかと感じるのです。
先ほどの詩を書いた女子中学生からは、六月に初めてメールをいただきました。この三か月、本人からたくさんお話を伺い、御両親とも会い、御家族と一緒に学校に行って教員たちと懇談したり、教育局で話合いもしてまいりました。しかし、私が同行しても、確かに学校、教育局に何か響いていない感じがするのです。もう十分に対応はしている、彼女には特質があり、それを直してもらったほうがよいとの雰囲気を感じるのです。議員が同席してもこの雰囲気であれば、母子だけで行った相談であればどんなに冷たく感じたことでしょう。
彼女は、小学校低学年から大人びた特性もあって、周りになじめなくなり、小学校五年生頃からは完全に孤立してしまいました。小学六年生のとき、男子八名にほうきで頭をたたかれたり、ロッカーに閉じ込められ、たたかれ続けたりすることが約三十分続いて、その恐怖と悔しさを忘れることができなくなりました。
彼女は中学校進学に当たり、その学区では小学校から一クラス三十数名、クラス替えもなく、ほとんどが同じメンバーで進学するため、学区外の中学校への進学を希望いたしました。教育委員会にも何度も相談しに行きましたが、学校との協議の中で、いじめ対応をしっかりするから安心して地域の中学に来てねとの話でした。しかし、その地元中学に進学すると、ほぼ同じメンバーが続く状況では、当然ながら環境は変わりませんでした。ばか、あほ、死ね、笑顔が気持ち悪いと言われたり、生徒同士で決めた屋外活動のグループ分けでも、自分の名前だけがないという仲間外れをされたりしました。
ここ数か月間でも、大きな事件が二つありました。一つは、帰り道に彼女にキスをされたと、翌日クラスで笑い物にされたという事件。もう一つは、ネットで殺人予告をしているとクラス中にうわさを流される事件もありました。学校では、本人や保護者との面談を重ねて、彼女のケアのために医療との連携も進めてはいましたが、精神性の疾患の診断を受けるまでにも至ってしまいました。学校には行きたくないものの、両親も心配するので遅刻をしながら何とか学校には行き続けました。しかし、遅刻をして学校に顔を出すと、余計に重い空気で居場所はなく、周りは楽しそうにしているのを見て余計に苦しくなったこともあり、保健室に行ったり、一人、空き教室やベランダで過ごしたりしていたそうであります。
いじめ対応をしっかりすると言ったのだから、対応してほしい。悪口を言う男子や仲間外れにする女子にはちゃんと指導してほしい。教員、教育局に訴え続けました。しかし、彼女はだんだんと疎まれているように感じていきます。教員からは、いじめた側の生徒に指導はしましたと彼女や保護者に説明をしたとのことですが、結局、改善は見られず、どのような指導をしたのかと不安になるのであります。であるならば、いじめを受けた側に対しては、加害生徒にどのような指導をしたか、再発防止をどのように実効性あるものにするか、被害生徒の安心・安全をどのように確保するのか、しっかり説明責任を果たすべきであると思いますが、御所見を伺います。
また、当該生徒は、自分と保護者、そして加害生徒、保護者、教師が一堂に会して目と目を見ながら話合いをしたかった、どうして自分をいじめるのか、今後どうしていくつもりなのか、先方の保護者にも聞いてもらいたかったと言っています。仙台市いじめ防止基本方針には、事情確認と指導は、いじめを受けた側と行った側の双方の児童生徒やその保護者との間で共通理解の下に行われるよう配慮しながらとあります。私も、被害者本人が加害者と同席したくないと訴える場合を除いては、両者が並んで保護者を交えながら双方向の事実関係を聞き取りすべきだと思います。もしも行き違いであればその場で解決するし、どちらかがうそをついている場合でも、直接のやり取りがあれば、その目つき、態度、整合性などで、およそその場で正邪が明らかになるものと考えます。
しかしながら、最近の指導の傾向性としては、教員が双方から個々で聞き取りをいたします。双方の言い分が一致すればいいのですが、食い違う場合は評価できないとなってしまいます。いじめた側がいじめていないと言っているから何もできないと教師から言われたら、いじめられた側はどんなに悲しいことでしょうか。悪気は全くなくとも、教員があっちではこう言っている、こっちではこう言っているとマッチポンプのようになってしまい、被害者、加害者に感情の分断が生まれてしまうと考えます。子供同士が並んで話し合ったときに、そんなつもりで言ったんじゃないんだ、ごめんねで済む場合があると思います。今のやり方では、簡単に仲直りできるものも、そのチャンスをなくしているように感じてなりません。教育局として、双方を同席させて聞き取りすることの重要性を各学校に再確認すべきであると考えますが、御所見を伺います。ただ、無理やりな仲直り会を避けることは当然ですし、加害者が複数の場合は必ず一対一になるように工夫すべきだと指摘はしておきます。
彼女に対する学校の教員、教育局の対応は丁寧であったことは間違いありません。大変だったね、つらかったねと声はかけてくれます。しかし、次の句には、考え過ぎだし、あなた繊細過ぎるよ、あなたがもう少し前向きになるべきだよと、本人の性質を指導することが多くなっていきました。それが苦痛だったと振り返っています。もしかしたら、教育局には、いじめられるあなたにも原因があるとの考えがどこかにあったのではないでしょうか。
タレントの中川翔子さんは、先日、Xにて、いじめられているほうにも原因がとか、そんなことを言っているのは加害者の考え方だと思う、いじめるほうが悪いに決まっていると、御自身の体験を踏まえて発言され、一千二百万回のインプレッションに十三万のいいねがついておりました。私は改めて、いじめている側が一〇〇%悪いと言い切れる仙台市に変わらなければ、いじめを根絶することはできないと考えます。責任者である教育長はどのように考えるか、伺います。
学校の対応に限界を感じた彼女は、私が安心して勉強できる環境がつくれないのなら転校させてほしいと教育局へ何度も相談、教育長への手紙を書くなど、必死で訴え続けました。しかし、訴えれば訴えるほど、その対応は軽く受け取られ、冷たい壁が立ちはだかるように感じられたとのことであります。あまりの苦しさに学校休むと、学校からは、今日は学校に来ないのですか、私たちはあなたが来るのを待っていますと連絡が来ます。両親からは、ここまで来たんだから中学までは頑張って卒業してほしいと板挟みになり、逃げ場所がなくなりました。不登校にすらなることができず、死んでしまいたいと思うようになっていきました。学校のベランダから何度も飛び降りようとした、怖くて孤独で苦しくてつらい日々だったと語っていました。ある朝、私に電話がかかってきました。学校に行きたくないと、登校中、泣きながら電話をくれたのです。それを聞いた私は、無理に今の中学を卒業させる必要はないと御両親を説得、教育局に相談し、この三年生の夏休み明け、やっと転校することができました。
そこで伺いますが、彼女の場合は、なぜこの夏休み明けまで転籍を許されなかったのか。教育局は保護者の意向と言いますが、私が保護者と話したら、比較的簡単に受け入れました。転籍させない方向性を出していたのは、教育委員会のほうではないのですか。教育局の側のこれまでの考え方を伺います。
また、転籍理由がいじめ不登校ではなく、なぜ教育的配慮となっていたのか、その理由を伺います。
私は、教育機会確保法の観点からも、学校選択の権利はもう少し柔軟であり、自由度を高めるべきであると考えます。
そこで伺いますが、現在、本市全域における本来の学区とは違う学校に変更している児童生徒について、どのような基準があり、変更しているのか、また、その主な人数を伺います。
彼女は、今の学校に通い始めて、今までのことが信じられないぐらい、楽しく学校生活を送っているとのことであります。逆に、なぜこれまで転校を許してくれなかったのか、希望ある中学生活を楽しみたかった、教育局に訴え続けたこの二年半を無駄にさせられたことを本当に反省し、謝罪してほしいと言っています。
子どもの権利条約を受けて、こども基本法には、子供の意見が尊重され、その最善の利益が優先して考慮されることとあります。彼女の意見表明権と、彼女を権利の主体として最善の利益を図ることからすれば、そこに向き合ってこなかった、これまでの教育局の対応には不備があると言わざるを得ません。当該生徒、保護者への謝罪の場を求めますが、御所見を伺います。
いじめを受けている子は一人ではありません。たとえ議員が介入しなくとも、教育委員会がしっかりと子供の意見を受け入れ、保護者を説得してでもほかの学校を紹介することや最善の方途を示す体制があるべきだったと考えます。今後、子供たちの意見表明を受け入れる体制をどのようにつくるおつもりか、その御対応の方向性を伺います。
当該生徒と保護者は、七月に精神性の疾患を発症したことをもって、生命、心身、財産のいじめ重大事態への早期認定を教育局に要望いたしました。また、関係者の中で証言に食い違いが見られる、帰り道に彼女にキスをされたと翌日クラスで笑い物にされる件、ネットで殺人予告をしているとうわさを流される件については、真相調査をして、全学年を対象とした保護者説明会をしてほしいと要望しております。今後の対応の方向性について伺います。
重大事態の要望から二か月を経過しておりますが、何の音沙汰もありません。このスピード感に、これまでの対応の一端がかいま見られるのではないでしょうか。どのような対応になっているのか、伺います。
また、彼女を苦しめていることの一つは、内申書です。死ぬ思いで通っても、遅刻、早退、欠席の多さにより、公立高校の入試に影響があるのではないかと心配しているのであります。いじめを受けて苦しんだ挙げ句に、高校入試にも不利な影響があるのでは、理不尽としか言いようがありません。
岐阜県教育委員会は、二〇二五年度の公立高校入試から、学校や社会の時代の変化に対応するため、欠席記録の欄を廃止すると決めました。体調不良者など、本人の責任によらない欠席、ヤングケアラーや不登校生徒児童を保護者が無理に出席させないようにするためです。文部科学省の調査によると、二〇二三年度入試の時点で、全国では、東京都、神奈川県、大阪府、奈良県、広島県が出席記録欄を廃止しています。本市も、宮城県教育委員会と連携して出欠記録欄を廃止し、入試に影響を与えないように明確にすべきでないかと考えますが、御所見を伺います。
いじめを受けている側は、学校の中でも孤立傾向にあり、いつも自身が置かれている立場に不安を感じ、報復等のおそれなどの恐怖を感じていると思われます。その状況下では、その児童生徒、保護者は、自分たちの立場でいじめ問題に当たってくれる存在を渇望することになります。しかし、一たび、教職員が中立的な立場を示すと、そこに物すごい壁と距離感を感じ、信頼関係が揺らぐ事態となり、後々まで尾を引く事態となってしまう場合があります。
そこで、一段階前での地域の関与が必要ではないかと考えます。すなわち、PTAやコミュニティ・スクール等のしかるべき人が、いじめを受けている側の立場で児童生徒、保護者に寄り添い、親目線の立場で学校側との緩衝材の役目を果たすというものです。いじめに対する地域の関わりは、いじめ防止基本方針にもうたわれております。
私は、これまでも地域の早期介入で未然に重篤化を防いだ例を知っております。しかしながら、対応の在り方は校長先生の力量によるものであり、ほとんどはいじめ重大事態に陥った後に調査委員としてPTA会長等が参加することになっています。しかし、それでは既に時遅しなのであります。
学校側のメリットとしては、深刻なケースにおける児童生徒、保護者との緩衝材が入ることによって対応負担が軽減することが予想されます。地域としては負担となりますが、社会教育及び子供たちの健全育成という本来の趣旨に沿うものであり、これまでのいじめ重大事態のような悲劇が減少するものと確信するものであります。よって、いじめの重篤なケースにおいて、仙台市教育委員会とPTA本部、コミュニティ・スクール等において、いじめ早期連携協定の締結を求めるものですが、御所見を伺います。
以上、仙台市から絶対にいじめをなくしていくとの決意を込めた明確な御答弁を求め、私の第一問といたします。
御清聴ありがとうございました。(拍手)
◯市長(郡和子)
◯市長(郡和子)ただいまの竹中栄雄議員の御質問にお答えをいたします。
いじめ防止等対策の評価などについてでございます。
私はこれまで、いじめ防止を市政の重要課題の一つと位置づけまして、条例の下、全庁挙げての取組を進めてまいりました。学校現場では、児童生徒が主体的に考え、実践する取組などを通じて、子供たちの意識の醸成と、そしていじめの未然防止につなげるとともに、いじめ対策担当教諭の配置をはじめとする体制の強化、また研修の充実などに努めたことで、教職員の意識が高まり、事案の早期発見と迅速な対応が図られているものと認識をしております。加えて、いじめ防止等相談支援室S─KETでは、第三者的な立場から学校や関係機関との連携、調整を図り、相談者が抱える悩みの解決に向けた支援を行っております。本市のいじめの認知件数が依然高い水準にありますことから、こうした取組を積み重ねるとともに、施策の検証と不断の見直しを図りながら、地域や関係機関と連携の上、社会全体、地域全体でいじめ防止対策に取り組んでまいりたいと存じます。
そのほかの御質問につきましては、教育長から御答弁申し上げます。
私から以上でございます。
◯教育長(天野元)
◯教育長(天野元)私からは、市長がお答えした以外のお尋ねにお答えいたします。
まず、いじめを受けた児童生徒への説明についてでございます。学校は、確認できたいじめの事実に基づき、いじめを行った児童生徒に指導を行うとともに、再発防止策等のプランをつくり、いじめを受けた児童生徒や保護者に説明しており、希望や意見があれば、さらに検討の上、具体の再発防止に取り組んでいるところでございます。実効性のある再発防止等の取組とするためには、双方の児童生徒と保護者との共通理解の下、学校が説明責任を果たすことは重要であると認識しております。
次に、いじめ当事者双方の同席での聞き取りについてでございます。当事者同士の関係性により、自分の言い分を伝えられないことがあったり、当事者間には別の事案があり、被害と加害が入れ替わったりすることもございます。また、互いに感情的になり、冷静な話合いにならないことも考えられます。こうしたケースを防ぐため、教育委員会が弁護士に監修をしていただき作成しましたいじめ対策ハンドブックにおきましては、当事者への聞き取りは、原則、個別に複数の教員で行うこととしております。その際、双方の言い分の食い違いがあることもございますが、当事者それぞれの発言に丁寧に耳を傾け、相違点のすり合わせに努めているところでございます。
次に、いじめをなくしていくことについての考えについてでございます。他の児童生徒の行為により心身の苦痛を感じることがいじめであり、よかれと思って行った行為であっても苦痛を感じる場合はいじめとなりますが、学校においてこうした苦痛を感じることがないことが大切なことと考えております。また、児童生徒が苦痛を感じたときには、それを取り除くことができるよう、教職員をはじめ周囲の大人が速やかに気づき、適切な対応に当たることも肝要でございます。SNSの普及など、児童生徒を取り巻く社会環境が変化している中、いじめ防止「きずな」キャンペーンや人権教育、そして道徳教育において、いじめをしない、させない取組を進めているところであり、今後とも地域との連携も図りながら、児童生徒が互いを認め合い、尊重する気持ちを育んでまいりたいと存じます。
次に、指定学校の変更、いわゆる転校についてでございます。転校につきましては、児童生徒本人及び保護者双方の考えを確認し、申請に基づいて行っているところでございます。議員からお示しされた生徒さんにつきましては、本人から在籍校でのつらさや転校の希望が寄せられており、随時、保護者にお伝えしておりましたが、本年七月上旬までは保護者から転校希望はなく、転校には至らなかったところでございます。また、小学校のときや中学校入学後に認知されたいじめについては、その都度対処してまいりました。そうしたいじめの事案はあったものの、当該生徒の相談の多くは登校に対する様々な不安であったことから、教育的配慮による転校としたものでございます。
次に、指定学校変更の許可基準についてでございます。市立の小中学校については、教育委員会が就学すべき学校の通学区域を定めており、住所地により学校が指定されることとなりますが、一定の基準を満たす場合には、保護者からの申請を踏まえ、指定学校と異なる学校に就学することを認めているところでございます。令和五年度には約千八百二十件の指定学校変更がされており、市内での転居後も従前の学校へ就学するなどといった転居を理由にするものが約七百七十件、下校後に親族宅や児童クラブ等で過ごすため、その親族宅等がある学区の学校へ就学するなどといった家庭の事情によるものが約四百六十件、また、通学距離の短縮を目的に指定学校の隣接学校を選択できる指定変更許可区域がございますが、その許可件数が約三百件などとなっております。
次に、子供の意見の尊重についてでございます。こども基本法に示されている、全ての子供について意見を表明する機会が確保され、最善の利益が優先して考慮されるとの基本理念は非常に大切なことであると受け止めております。一方、こども基本法では、子供の養育については保護者が第一義的な責任を有するとの基本理念が掲げられており、保護者の御意向も尊重すべきものと考えております。
転校に至らなかったことにつきましては、保護者のお考えも聞きながら対応してきたところであり、適切なものと考えております。引き続き学校では、当該生徒が円滑に学校生活を送ることができるよう日々声がけしており、教育委員会としましても、当該生徒や保護者の希望に応じて面談し、思いを受け止めながら支援を継続してまいります。
次に、子供の意見を受け入れる体制についてでございます。子供の意見表明に関する教員の研修につきましては、昨年度から取り組んでおり、理解を深めているところでございます。子供の意見表明においては、発達段階に応じた長期的な視点も重要であり、養育している保護者と適切な関係を築いていくことも大切であると考えております。今後とも、保護者とも連携しながら、一人一人の児童生徒の状況の把握に努め、思いや意見も尊重し、受け止めながら対応してまいりたいと存じます。
次に、いじめ重大事態や保護者説明会の御要望と対応状況についてでございます。御質問の案件につきましては、保護者に確認したところ、いじめの事実の確認や調査の実施は必要ないとの申出でありましたことから、重大事態についての認定には至っていないところでございます。今後、いじめの事実関係の調査の御要望がございました際には、いじめ防止対策推進法に基づき、速やかに対処してまいりたいと存じます。また、SNSのトラブル事案について、SNSの使い方などを学校全体で指導したところでございます。なお、当該保護者からは、このことについて調査をしないでほしい旨の申出を受けていたところでございます。
次に、調査書の欠席記録についてでございます。現行の宮城県内の公立高等学校の入学者選抜におきましては、調査書に出欠の記録記載欄がございますが、合否を判断する選抜資料としての活用は行っていないところでございます。出欠の記録記載欄があることで、高校受験を控えた生徒、保護者に不安を与えることも想定されますので、昨年度より、当該欄の取扱いについて削除する方向で、宮城県教育委員会と検討を行っているところでございます。
次に、PTAや地域との連携についてでございます。いじめは、子供たちと学校だけの問題ではなく、社会全体の課題として捉え、いじめの解消に向けて、学校と家庭、地域との連携が重要であると認識しております。本市におきましては、PTAやコミュニティ・スクールがいじめ事案の対処の過程に組織として関わるという事例は把握しておりませんが、連携協定も含め、他自治体の情報を収集してまいりたいと考えております。
私から以上でございます。
◯十五番(竹中栄雄)
◯十五番(竹中栄雄)御答弁ありがとうございました。今お伺いしていて、私の熱量と今の御答弁の熱量の差に、やはり私はこのいじめの難しさというか、教育局の対応の難しさを感じています。
幾つか再質問させていただきますが、転籍理由を私は伺った中で、いじめ不登校ではなくて教育的配慮になぜなったのか。登校の不安を訴えているために、そのようにしたと。そうすると、全部いじめ、いじめではなかったという判断になったのか。いじめられている不安を語っているんではないんでしょうか。そうではないのか。不登校の不安を感じている時点で、いじめではないと判断しているのか、ちょっとそこがあまりにも理解できなくて、なぜいじめ不登校ではないという判断になっているのかを私は伺っているので、そこはちょっともう一度明確にお答えいただきたいと思います。
あと、先ほどさらっと通りました、いじめ重大事態にしてほしいという要望、私はその場にいました、教育局に。恐らく七月十日に同席していたと思います。お母さんが勇気を出して、うちの娘をいじめ重大事態に認定してほしいと言われました。その様子も見ています。必死でした。言えましたと言っていました。それを、いじめの事実は必要ないと、誰が言ったんですか、これ。本当に。これ、明確にしてください。正直、ちょっと私は怒りを感じています。誰が言ったんですか、これ。本当に確認して言っているんですか。本当にひどい話だと思います。私はもちろんそこの場にもいたし、毎日連携を取って、いつになったらこれいじめ重大事態になるんでしょうかと話し合ってやってきているのに、さっきの答弁があまりにもあれで聞き取れませんでしたけれども、まさかそんな回答をしてくると私は思わなかったし、何なら私がこの通告を出すまでに、これの当時の責任者はあまり把握していませんでした、いじめ重大事態について。恐らく、これを当該児童生徒、保護者に、そっちが言ってきたんだとか言っているんじゃなくて、私は内部のほうでこの手続を怠っていたんだと考えます。思います。ちゃんと調べていただきたいと思うので、そこについても明快な回答を出していただきたいと思います。
こういう対応をずっとしてきたんではないかと私は感じています。この三か月間、一緒にいろいろお話をさせていただいて。そういう意味でいくと、これを、先ほどの、SNSを調査しないでほしいと当人が言ってきているというのは、もう少し言えば、これはお父さんが、うちの娘が疑われているけど、うちの娘はうわさを流されているだけであって、自分は何もしていないんだから、うわさを流しているほうをしっかり調査して私たちに調査報告を返してくださいと言っています。事実の上では。それを、うちの娘を調査しないでというところで全部調査しないというのはあり得ないことですし、それをまともに返答しようとしていること自体がもうおかしいとしか言いようがないと思います。
私は先ほど謝罪の場を求めたんですけれども、そこにどうお答えしたのか、ちょっと聞き取れませんでしたけれども、しっかりとこういうことも含めて謝罪の場を設けるべきだし、市長におかれましても、私は今までの七年間、市長といじめの問題では話し合ってきて、市長はそれなりに一定の評価を自分に下しているところは分かるんですけれども、ただ、現実、このようにいじめは続いています。今までの積み重ねでは無理だ、解決できないと思っているから、その展望を伺っているわけですから、そこをもう一回真摯に受け止めてもらって御答弁願いたいと思います。よろしくお願いします。
◯教育長(天野元)
◯教育長(天野元)再度の御質問にお答えします。
まず、転校の理由のところでございます。理由が一つに収れんして一つだけということではないと考えておりますが、いじめを起因にしたものなのか、それとも登校に不安というのは、例えば、私、生徒が登校した際に、こういうふうに思われているんではないかと不安になるというような不安もあります。当該生徒の方につきましては、そうした不安というものがこれまでの主なる訴えでございましたことから、保護者の方とお話しして、その申請には教育的配慮というところで申請をいただいたということでございます。
それから、いじめ重大事案の調査を求めないということにつきましては、議員がお会いした後、八月六日に我々のほうとして生徒と保護者の方とお会いしまして、その場で調査は求めないという言葉をいただいておりまして、本日もその旨保護者に確認を取って、今答弁したところでございます。
それから、SNSの調査につきましては、関係機関ともお話ししながら対処について進めてまいりましたが、我々の認識としては、その調査に関しまして、保護者より調べないでほしいという話がありましたが、なお、調べてほしいという御要望があれば、その関係機関ともお話ししながら適切に対処してまいりたいと考えております。
◯十五番(竹中栄雄)
◯十五番(竹中栄雄)今の話ですけれども、八月六日、今朝も私はその保護者の方と話をしました。八月六日、私がいない席でそのような話をした可能性があるのであれば、そのように言ったことがありますかと私も聞きましたが、一切ないと言っていました。一切言っていないと言っていたのにもかかわらず、なぜそんな答弁になるのか、私はちょっと理解できません。しっかりと本当に調査を求めたいと思います。
私は、今、市長に答弁を求めましたけれども、先ほどの答弁の中に、まず謝罪の場を求めているんですけれども、しっかりと謝罪の場を設けるべきであるということ、そして、いじめはいじめる側が一〇〇%悪いという信念についてどうお思いかということを聞いているので、そこについて、そう思っているのか、そう思っていないのか、そこをお伺いしたいと思います。できれば市長に答えてもらいたいですけれども、教育長、いじめている側が一〇〇%悪いと私は考えていますが、教育長はそう思っていますか、思っていませんかと伺っています。謝罪の場を求めると言っておりますが、場を設けるつもりがあるのか、伺っています。再調査を求めていますが、その所見を伺います。いじめ重大事態の認定を私どもはしっかりと訴えているつもりではあるんですけれども、どういう認識か、伺っております。
◯教育長(天野元)
◯教育長(天野元)まず、いじめ重大事態についての認定ということでございますが、保護者の方々から申出がありましたら、真摯に対応してまいりたいと考えております。
そして、謝罪についてでございますが、これは先ほど御説明、御答弁申し上げましたが、これまでのところ、我々としては適切に対応してまいったと考えております。保護者の方の御意向を踏まえ、転校ということについては、七月までその意思はなかったということも確認しておりますし、その後、もちろん保護者の御意向が変わりまして転校ということになりましたが、そうした一連の動きについては適切に教育委員会として対処してまいったと考えております。
そして、いじめた生徒が一〇〇%悪いということでございます。いじめ事案の対応に当たりましては、当該保護者ともその意向も確認しながら、いじめを受けた児童生徒に寄り添った丁寧な支援を行うことが重要であると考えております。その上で、いじめに関係した児童生徒につきましては、まずは自分が行った行為についてしっかりと振り返りを行わせ、内省を深める指導を行うことが前提となっております。表面的な謝罪とか、そうしたことではなく、気づきをベースとした謝罪ということが重要であると考えております。あわせて、教育現場におきましては、全ての児童生徒の将来に向けた成長を促す責務がございますことから、行ってしまった行為の反省の促しと並行しまして、背景の把握を行いながら、関係機関とも連携しながら、社会生活で必要となる力を育むということも重要であると認識しております。いずれにしましても、被害を受けた、いじめられた児童生徒に寄り添った対応というのが基本であると認識しております。
出典:仙台市議会会議録検索システム(竹中栄雄議員の発言と、それに対する当局側の答弁)